車庫(インナーガレージ)がある場合の容積率の計算方法を教えてください。

容積率とは、敷地面積に対する敷地内建築物全ての延べ床面積の割合です。

車庫付きの住宅(インナーガレージ)の場合、通常の容積率の計算方法とは少し異なります。
車庫がある場合、容積率の緩和規定があるからです。
延べ床面積の1/5を上限に車庫を除外して計算します。(令2条1項4号、同条3項)

例えば、
(1) 敷地面積:300m2、全体延床面積:200m2(車庫部分の床面積:30m2を含む)の場合の容積率は、全体延床面積200m2の1/5が40m2なので、車庫の床面積30m2すべてを除外して計算します。
つまりこの場合の容積率の計算は、(200m2(延床全体)-30m2(車庫))÷300m2(敷地)×100=56.66% となります。

(2) 敷地面積:300m2、全体延床面積:200m2(車庫部分の床面積:50m2を含む)の場合の容積率は、全体延床面積200m2の1/5が40m2なので、車庫の床面積50m2の内、40m2だけ除外して計算します。
つまりこの場合の容積率の計算は、(200m2(延床全体)-40m2(車庫の一部))÷300m2(敷地)×100=53.33% となります。

インナーガレージに限らず、同じ敷地内にある車庫やアルミカーポートでも計算方法は同じです。建蔽率にはこの規定は適用されません。(令2条1項4号、同条3項)
ちなみに、50m2を超えるガレージは、住宅部分と防火区画する必要があります。

Follow me!